筋立ては大人の無理解で段々道を外れていく子どもという直球でなんとなく既視感もあるけれど、(バルザックに捧げる祭壇作って火事になるところ、似たようなのを観た覚えがあるんだよなあ)大人と子どものズレ具合が絶妙で、父親も母親もそれなりに大人として親として子どもに接してる日もあれば、子どもと同レベルになってやり合ってるような場面もありでそこがリアルな分、やり切れない。ネグレクトとまでは言えない所が、子どもに気持ちの上での逃げ場まで無くしている感じ。権威主義的なだけの教員は弁護の余地なしですが。
ラストシーンのカメラ目線で、映画の世界と現実が繋がった気がするなあ。