大人は判ってくれないの作品情報・感想・評価 - 3ページ目

「大人は判ってくれない」に投稿された感想・評価

kentaro

kentaroの感想・評価

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10年以上ぶりに再見。

やっぱり自分の原点はここだな、と再認識。すべてがこの映画からはじまっていると思った。

海の美しさよりも、その途方もなさにどうすればいいのかわからないのだ。
みんと

みんとの感想・評価

4.1

このレビューはネタバレを含みます

最後の素晴らしい演出にすべてを持ってかれる映画。
どこにも居場所がなくて逃げて逃げて逃げまくった先は、海。
こっちを向いた少年の顔には、”大人”になって社会の歯車になるという逃れられない現実への諦めを感じた。

親という存在が、いかに子供の学力や社会への適応力に影響を及ぼすのかが分かる。
そして、子供から見た大人の世界の稚拙さ。いつからそんなエゴだらけの生活になるのか。
物心ついたころに、絶対的な存在だったはずの親や先生の稚拙さに気が付いて「ああ。この人たちも一人の人間なんだ。」と、大人になることや社会への嫌気や諦めを感じた感覚を思い出す。

ドラン監督の描く、母親【父親】と女性【男性】の両立や親子関係の難しさ、社会への順応の難しさがとても好きだが、その元祖を見た気がした。というか、そのくらい普遍的なテーマなのだと思う。
もちろん親が無責任に子供を感化院や少年院に入れたりしていた時代の話ではあるが、このような親子は現代の日本でも決して珍しくないと思う。

トリュフォーやスピルバーグのように、映画にしか逃げ場がなかったような人が作る映画には非常に共感が出来るし、映画の本質を感じる。
Batmanv

Batmanvの感想・評価

3.7
有名な映画だけど今まで見る機会がなかった。主人公のクソガキ具合は見ていて楽しい。反抗の話にも見えるが、社会に馴染めない子供の閉塞感も描いている。そして映画はそういった人々の救いとなる存在ということか。邦題はものすごくセンスがあるなと思った。
adeam

adeamの感想・評価

4.5
青春映画という言葉でくくるにはあまりにも鮮烈なトリュフォー初の長編作品。
ゴダールの「勝手にしやがれ」と並んでヌーヴェルヴァーグの着火点的な作品ですが、革新的な技法が多用されたあちらと違い、本作はテクニカルにはさほど目新しいところはありません。その分、より普遍的な作品ではある気がします。
子どもらしい無邪気さを持ちながら、ただ無邪気なだけの年ではもうない。自分の思春期とまだ折り合いがついておらず、世の中を、そして周りの大人をインチキだと感じる、サリンジャーの小説に通じるような世界観が瑞々しく繊細に描かれます。
大人になることから逃げるように、母性を象徴する海をひたすら目指し、何かを訴えるような眼差しをこちらに向けるラストカットが印象的です。
フランシス・トリュフォー監督による子供の苦悩を描いたジュブナイル映画です。ヌーヴェル・ヴァーグには前衛的で難解なイメージがありますが、本作(というかトリュフォーの映画)はとても馴染みやすいです。

子供に対する大人の無理解と理不尽を描いた映画は以前にもありました。ルイス・ブニュエル監督の『忘れられた人々』(1950年)は本作より9年も前に同じテーマでメキシコの貧困層の子供たちが描かれています。『忘れられた人々』のペドロと本作のアントワーヌ・ドワネルはどことなく似ています。プロットも少し似ています。こういう普遍的なテーマは誰が描いても多かれ少なかれ似てくるのだと思います。

それでもトリュフォーの描く若者の「大人への抗い」は新鮮さがあります。その新鮮さはどこからくるのか?ボクはトリュフォー(と撮影監督のアンリ・ドカエ)のカメラワークから来ると思います。本作も他のヌーヴェル・ヴァーグ作品と同様に固定カメラではなく手持ちカメラが多く使われています。しかし、全体の雰囲気を壊すほどではありません。

これはロングショットの多用のおかげだと思います。ロングショットを細かくつなげることで、とてもリズム感が出てきます。アントワーヌ・ドワネルが学校をサボって、その途中で母親の浮気現場を目的するシーケンスなんて代表的ですね。

同じテーマのブニュエル監督『忘れられた人々』はリアリズムを追求した重い作品となっています。しかしトリュフォー監督が描くアントワーヌ・ドワネルはそれほど重くは描かれていません。これは白黒のコントラストの度合いも関係していると思います。『忘れられた人々』はコントラストが強く、黒が強調されます。『大人は判ってくれない』はそれよりもコントラストが弱く、中間のグレーが強調されます。もちろん、アントワーヌ・ドワネルを演じるジャン=ピエール・レオの演技も大きいとは思いますけど。

ボクはヌーヴェル・ヴァーグが大嫌いなのですが、トリュフォー監督作品は例外的に大好きです。トリュフォー監督はあまり自己主張が強くないんですよ。色々と新しい手法を試しても「俺を見ろ!ほら!俺はすごいことやってるぞ!見てくれ!」と自己主張しないんですよ。だから、作品自体を素直に楽しむことができる。本当にこの人は映画が好きなんだなーって感じ。
監督のスタンドインがジャン=ピエール・レオ。
冷たさ9割と暖かさ1割。
フランソワ・トリュフォーが好きになる映画!

もしかしてなんだけど、「万引き家族」この作品を意識してるんじゃないかな…?
久々観ました。
やはり傑作。
常に目線がドワイネルであるということと、四角ところから閉じ込められて逃げるを繰り返す。
決して止まらず、そして目線も動く。
明らかに異様な海のパンショットから、あの顔である。
Mer母親の意味もあり、困惑と自由を噛み締めるドワイネル。
素晴らしい映画だった……

だんだんと歪みが大きくなり、ゆっくり戻れなくなってしまう。
無情の愛を注がれることの無かった少年と、ピュアな心がズタズタになり、誤魔化して、嘘をついて、なんとかやっていく姿が複雑な気持ちになる。
不良映画なんかを見ても思わないようなことも、これくらいの少年だと考えてしまうな。結局母親も幼稚で、一瞬の家族の幸せがあまりにも眩く儚くきっと彼の中で幸せの断片として、そしてトラウマの1つとして残り続けるのだろう。

ぐるぐると回るアトラクションの中で、面白がって笑いながらも身動きの取れない少年。速度と勢いが増すと体が浮き上がり、貼り付けられた状態で上から大人たちが見下ろして笑っている。彼らのような少年たちから見た大人たちの縮図がこのシーンにあると思った。
再見です。子供と見るとまた違った感じだ。子供は、アニメ漬けなのだが、白黒の子供の話を結構クスクス笑っている。奇跡の一本の一つだろう。再見して、ジャン・ヴィゴの「新学期操行ゼロ」に影響されているのがよくわかる。古びない映画の一つですね
aoyster

aoysterの感想・評価

4.2
全然判ってくれてない
でも特に期待もしてないように見えるけど、
そう見えるのが少年なのかなあ。

少年は言葉より仕草というか空気で感情を表現している?
生き物として文学的ですごく魅力的

弟はそっと見守ろう

トリュフォー万歳

200827