A8

紅の豚のA8のレビュー・感想・評価

紅の豚(1992年製作の映画)
4.0
飛ばない豚はただの豚。

スマートにそんな言葉が数々出てくるほど賢く、芯があり、男らしい豚ポーロ。
豚の姿だが、彼ほどカッコよい男はいないのではないだろうか。男でも惚れるほど人間としての厚みが染み出している。
うんカッコいい、、こんなふうに生きていきたい者だ🙂‍↕️

そんな彼は誰もが周知なこと飛行機乗りで、空賊相手に賞金稼ぎをしている相当な腕利きである。
対する敵は、、
恨みや憎しみの感情を抱くはずの彼らに対して一切その感情を抱かないのがこの作品の好きなところ。
皆それぞれ“飛行機乗り”にプライドを持っていて、また人間味も持ち合わせているのだ。
彼らの人間味を表している場面は数あるが、客船でこどもたち誘拐する時、“仲間外れになっちゃ可哀想だろうが”だとか“落ちないように気をつけろ”など敵役には似合わない優しさを感じる言葉が印象的なのだ。
もはや彼らは悪役ではなく
お互い目的は違えど共闘する仲であり
大きな括りで言えば仲間なのかもしれない、、。

ストーリーはもちろんだが、主人公、敵役、そしてジーナやピッコロたち
皆のキャラクターがリアルに色濃く描かれている。

良作とはそれぞれのキャラクターをどれだけ作り上げ、生かすかなのかもしれない!と、思った。
A8

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