ティオ

わが街のティオのレビュー・感想・評価

わが街(1991年製作の映画)
4.5
人種問題や治安の問題を取り扱った作品。
特にアフリカ系アメリカ人が出てくると、画面見ながらでもいつ銃声が聞こえてくるのか不安で、ずっと身構えてしまうくらいの緊張感があった。
これが実際に起こるのだと思うと恐ろしい。

冒頭の、息子たちが各家庭で同じバスケットボールの試合中継を見ているシーンは、関心を持って取り組むスポーツや見るテレビ番組は共通するものもあり、人種が違えど同じ人間なんだという象徴だと感じた。

それぞれの登場人物はみんなどこかでつながりがあって、ラストに結び付くという構成も好きだった。

海外映画の邦題は、最近の作品は特に原題をそのままカタカナ表記にするものが多くてあまり気に入ってないんだけど、この作品に関しては『わが町』という邦題ではなく、原題をそのまま使って『グランドキャニオン』とした方がよかったのにと思う。
ティオ

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