いつものバカンス中に 失踪した夫。
最初からドキドキする始まりでした。
シャーロットランプリングの 特に目の表情で
主人公の心情と ストーリーの展開を表し
静かに過ぎる毎日の中で 少しずつ
変化に気付いて行く過程が凄い…。
別荘でお茶を飲もうと並べたカップ。
ドレスと一緒に 夫へのネクタイを選ぶ姿。
未払いの診察費を支払う時の顔。
薬局の中で 必死に辞典を捲る姿。
義母と口論になった時の冷たい目。
淡々と過ぎながら積もる哀しさ。
ラストシーンが 本当に苦しいです。
目の奥と心に刻み込まれる様な
苦しいけれど 素晴らしい終幕。
「貴方は 重みがないの。」