リッジスカイウォーカー

耳をすませばのリッジスカイウォーカーのレビュー・感想・評価

耳をすませば(1995年製作の映画)
4.0
ファンタジーを描かないジブリに興味を持てず、おじさんになるまで敬遠していた本作。なぜかちょっと観てみようという気持ちになり観てみましたが、いやはや、良い映画でした。
食わず嫌いはいけないですね。はい。反省。

このなんてことのない何気ない日常が愛おしい。

特段意味を持たないような図書カードの接点から気持ちを膨らませたり、ある時偶然会ってしまうことが運命に感じたり。
10代の特権でしょうか。

若さゆえの理解できない心理に自分自身が振り回され、自分が何をしたいのかに悩む日々。
行先の進路や未来、漠然とした不安から踏み出す勇気。
気持ちの赴くままに何かに打ち込む時間。
どれもこれも全部貴重。
自分の気持ちに真っ正直に行く。
だからこそ、爽やかに、おじさんには響くのかもしれません。

恋に勉強に将来に、中学生という日々はこんなに気持ちの振れ幅が大きかったのか?!

俺はゲームのことしか考えてなかったなぁ…(^-^;

自分はもうお父さんという立場なので、親目線でしか見れない。
大人の心理もしっかりと描かれていますね。
進路を指導する場面はもう頷きしかないですね。
全国の大多数のお父さんは、この物語のように思ってるんじゃないかなー。