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パリの大泥棒のeknのレビュー・感想・評価

パリの大泥棒(1966年製作の映画)
3.5
タイトルから勝手にスマートな盗み方をするのかと思ってたら、冒頭いきなり工具を詰め込んだバッグを敷地内に投げ入れて縄を使ってよじ登り、ドアをバールで力ずくで開けると言う荒業から始まる。

オシャレな犯罪映画かと思いきや、同じくルイ・マル監督『鬼火』のように、まさかの“時代が変わっても生き方を変えられない男”の話でツボだった。

冒頭とラスト侵入/撤退の対照的な行動。盗む手口の荒っぽさは全く変わっていないのは笑えたが、無事に列車に乗り込んだにも関わらず、どこかもの哀しそうな表情で終わるのは印象的。
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