Stroszek

ワイルド・スタイルのStroszekのネタバレレビュー・内容・結末

ワイルド・スタイル(1982年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

覆面グラフィティ・ライター、ゾロことレイが夜の闇に隠れて壁面にグラフィティを描くところから始まる。ユニオンというグラフィティ集団を結成して心が離れてしまった彼女との葛藤、美術界のエスタブリッシュメントからのアプローチ、クラブを経営するマネジャー、フェイドが連れてきた女性アート記者との交流から、メインストリームとストリート・アートのあいだで揺れる主人公の姿が描かれる。結末のレイは、自分が描くべきものは何かに目覚めているように見える。グランドマスター・フラッシュのステージなど、ヒップ・ホップがもう一つの主役。

[鑑賞メーターから転載 鑑賞日2016年5月11日]

1982年。覆面グラフィティ・ライター、ゾロとして夜な夜なヤード(操車場)へ出現し、電車の側面や壁にスプレーでピース(マスターピースの略)を描く日々を送るレイ。そんな彼やブロンクスのヒップホップ文化(DJ、ブレイクダンス、ラップ、グラフィティ)に、NYの大物美術批評家たちが興味を持ち始める。ファンタスティック・フリークスとコールドクラッシュの路上バトルが見どころの一つ。レイの元恋人が率いるグラフィティ集団UNIONは、ヒューゴ・マルティネスのUnited Graffiti Artistsが元ネタか。
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