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花田少年史 幽霊と秘密のトンネルのprocerのレビュー・感想・評価

3.0
あらー。
素材は好みなのに、
なんでこんな作り?
邦画の良さと悪さ、
両方出ちゃったなー。
ドラゴンボール的な戦いは蛇足ですよね?
なんとも惜しい作品。
須賀くんの好演が救いです。
笑顔がたまんないんですよね。
そこは、父親役の西村さんも一緒かな。
すごく良い笑顔が似てて、
ホントに親子みたい。
杉本さんも良いですね。

 以下以前書いたレビュー

 本作はファンも多い一色まこと氏の漫画が元となっており、腕白少年がひょんなことから幽霊を見ることができるようになってしまう叙情的なのに異色なお話となっています。まずは篠原涼子のかあちゃんに拍手を送りたいです。彼女は最近テレビドラマでは引っ張りだこの大人気!あらゆるキャラを演ずることが出来る女優さんに育ってきた気がします。何だか親近感があって、笑いのシーンもしっくり来て・・・実にいい感じです。まだ若いのに母をきっちり演じたことにも驚きました。これからも注目したいと思います。

 今回のテーマはなんといっても家族。西村雅彦演ずる父もまた大事な存在です。友人の家族にも焦点があてられ、親友の父親についてのエピソードも泣かずにいられない素晴らしいシーンもあります。夏休みに公開するにはぴったりの作品ですが、出来れば公開はもっと早いほうが良かった気がします。今の時期ですと、休みも追い込みで家族連れでみられない可能性が高く、是非家族で見て欲しい私としては、とても残念な気がしました。

 家族、といっても父親がメインとなる本作では、父を亡くした私には涙なくしてみられないシーンがいくつもあって、まるで父親が語りかけてくるようでした。これはきっと偶然ではないのでしょうね・・・ なぜならば今日、八月二十四日は意識していなかったにもかかわらず、亡き父の誕生日なのですから。なんとも不思議な気がします。

 ちょっと怖い驚かすシーンもありますが、小学生高学年くらいからのお子さんにはぴったりのハートフルな作品です。家族に対して疑問を持った・・・どう接したらいいのか・・・なんてちょっと心にもやもやがある方にもお勧めです。おバカな笑いにもお付き合いいただいて、心を空っぽにして楽しんで頂きたいと思います。
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