けーはち

スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナスのけーはちのレビュー・感想・評価

3.6
仕切り直しのEP1。天才少年アナキン・スカイウォーカーによる白熱したカーチェイスあり、独断戦闘ありの、キッズ・ムービー的ハチャメチャ冒険活劇という趣旨。ジェダイの騎士の殺陣も旧3部作と比べグッと派手に魅せる。

★オビ=ワンが後に述懐する通り、アナキンが駆る戦闘機による初の実戦は、天才少年の才能と同時に独断による危うさを垣間見せる。また、小型飛行機ポッド・レースは、本作のひとつの売り……のはずだった。

★残念ながらポッド・レースについては、個人的には現状理解もできずにボーッと眺めるだけになった。戦闘ならば旗色の良し悪しは見りゃ分かるがレース等の競技となると、ちょっと分かったような気分にさせてくれるだけでいいんで、勝敗条件やレースの状況(コースの形状や正念場、逆転の見込みはどの程度あるか等)解説が欲しかった気がする。追い詰められた緊迫感や逆転の高揚感は切羽詰まる現状の理解から来るものだ。

★舞台としては、帝国が登場する前の共和制の時代。とある紛争に、ジェダイ騎士とシスと呼ばれる悪の組織が介入する。最大の目玉は双方向に伸びるライトセイバーを操るシスの暗黒卿ダース・モール。彼とジェダイ師弟の殺陣はカッコ良い。他にもたくさん登場人物が出てきて予習なしじゃ全くアタマに入らないんだが、各人種・種族ともにそれぞれ個性的で分かりやすいクリーチャー・デザインなので話についていけなくなることはない。大して役に立つことはないのにやけに自己主張するジャー・ジャー・ビンクスとか何しに来たか分からない賑やかしキャラの活躍も楽しい。

★アナキンは奴隷の身分で、彼の身請けのため、ジェダイ騎士グワイ=ガンが奴隷主と賭けを行う(それは本来の道程のついでではあるのだけど)。奴隷主は「あのギャンブル好きは、いずれ自分まで賭ける」と示唆した。彼はいったい自分の命を何に賭け、何を求めたか。初対面の女子に「天使かと思った」とかナチュラルボーン・ジゴロなことを言ってのけるアナキン・スカイウォーカーはどうなってしまうのか。若きジェダイ、オビ=ワンは、そして、美しきアミダラ女王は……。