TAK44マグナム

スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナスのTAK44マグナムのレビュー・感想・評価

3.2
「スターウォーズ epⅦ/フォースの覚醒」も絶賛上映中で、世界中にミディ・クロリアンが充満していそうな昨今、日本では年末恒例の国民的歌番組にもダースベイダーやらストームトルーパーたちが出演してのお祭り騒ぎが続いております。

さてさて、そんな大晦日も終わり元日、家族を連れて実家へ行ったわけですが、クリスマスプレゼントにBB-8のラジコンを買ってもらっていた息子が持って行ったのをきっかけにして、丁度、まっどな兄貴が「スターウォーズ ep1/ファントムメナス」をレンタルしていたので鑑賞する事に。

本作は劇場で鑑賞して以来、二度目の鑑賞となりました。
個人的に新三部作はそこまでハマっていないというのもあるし、その中でも特に「ファントムメナス」の個人的評価が低いので再鑑賞はしていませんでした。

初見時は、タイトルがドーンと出るところで拍手がおきたのに、エンドロールではぞろぞろと無言で観客が出て行ったのを鮮明に覚えておりまして、そこまで酷い出来ではないと思いつつも好みでは無いなあ・・・と、けっこう落胆してしまったんですよね。

ダースベイダー誕生までのお話だということは当然、事前に理解していたし、まだまだアナキンがお子様だということも分かっていたのですが、それにしても本来の主役であるアナキンが中心となっているようには見えないし、確かに活躍はしますけどフォースがどうとかという以前なので、あまりカタルシスが得られず仕舞いでした。

また、導入部が地味だし、大雑把に政治的だったりと、本来のスターウォーズの単純に格好いいという魅力をスポイルしているように感じてしまいました。

活躍する二人のジェダイや、シス側のダース・モールのチャンバラは良かったのですが・・・

で、久方ぶりに鑑賞してみて、まず驚いたのが、CGが記憶よりも稚拙に感じてしまったことです。
あたりまえと言えばそうなのですが、技術レベルが現在より格段に低く、しかも全編CGだらけなので余計に画面全体のショボさが際立つ結果に。
「トイストーリー」の一作目ぐらいのレベルに思えました。
年代的にはそれで当然なのですが、「スターウォーズ」だからという先入観がどうしても、もっと高度なものを無意識に要求してしまうのでしょうか・・・(汗)

その他、気になった点です。

◎テンポは良いけど、筋書きがあまりにも深みが無く幼稚で、子供向けのアニメの様になってしまった。

◎様々なピンチがおとずれるけれども、これっぽっちもハラハラ出来ないのは大問題。
例えば、水中で巨大生物に襲われそうになるけれど、もっと巨大なのが出てきて結果的に助けてくれてしまうパターンを繰り返したり、クライマックスでも何も考えていないアナキンがいつの間にかミッションコンプリートしてしまい、緊張感の欠片もない。「新たなる希望」のデススター攻略戦の出来栄えは一体何だったのか・・・

◎流麗なメカニックのデザインはさすがにやりすぎ。
どんなパラダイムシフトが起きたら、あんなにメカや武器のレベルが少しの間に下がるの?その割に文明レベルは変わっていないし。

◎ルーカスには悪いけれど、やっぱりジャージャーはウザったい。数々のギャグも滑っているし、つまらない。


思うに、ルーカスの感性が時代に追いつかなくなってしまっていたのではないでしょうか?
世界観の構築にルーカスは勿論欠かすことのできない大きな存在でありますが、演出や脚本はセンスが重要なのに、ルーカスのそれは些か錆びついてしまっていたのかもしれません。

何となくですが、「フォースの覚醒」よりも余程、ディズニーっぽく感じられましたよ。その人畜無害感が・・・(唯一、ダース・モールの最期だけは、ディズニーなら真っ二つはやらないでしょうけれどね)。

「ファントムメナス」を好きな方には申し訳ない辛口レビューになってしまいましたが、本作も含めての「スターウォーズ」だし、そこまで否定するつもりはございませんのでご容赦のほどを・・・(汗)

しかし、キャスト陣は、今更ながらに本当に豪華ですよね。


劇場、レンタルDVDにて