回想シーンでご飯3杯いける

半分の月がのぼる空の回想シーンでご飯3杯いけるのレビュー・感想・評価

半分の月がのぼる空(2009年製作の映画)
4.6
「君の膵臓をたべたい」を観た時に、難病の話に依存しないストーリーや構成の妙に共通点を感じたので、久しぶりに観直した。

ライトノベルが原作らしいのだが、軽さは感じられず。とても丁寧な作りの作品だ。宮沢賢治作品からの引用や、この後、様々な作品で活躍する事になる池松壮亮、忽那汐里、大泉洋の初々しく、奇をてらわない演技(特に終盤の大泉洋!)がとても気持ちよく、青春ドラマとしても楽しむ事が出来る。「君の膵臓をたべたい」で一部感じた、わざとらしい演技みたいな癖が無い点で、やはりこっちの「半分の月~」の方が僕は好きだ。

ヒロインが難病を患っているという事で、普通のお涙頂戴映画だと思っていると、終盤の展開で驚かされる事になる。このトリックが明らかにされるシーンも、わざとらしくなくて、逆の意味で驚く。何が起きたのか、最初は全然分からない。

ここでネタばらしをしてしまうのも申し訳ないので、詳しくは書かないが、伊坂幸太郎作品や、内田けんじ監督作品が好きな人も楽しめるはず。難病モノが苦手な人にも見てもらいたい。