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ウェルカム・ドールハウスのleylaのレビュー・感想・評価

ウェルカム・ドールハウス(1995年製作の映画)
4.1
いじめられっコ中学生女子のとことん救われない胸糞映画なんだけど、これが社会や人生の本質だよねってことを面白く見せてくれる。

シニカルなユーモアに包まれたこの世界観、好きです。リアルさの見え隠れがちょうどいい塩梅。評価の分かれる作品だろうけど、こういう作品があるのもまた映画の面白さだなと思える。

親は可愛い妹ばかりを愛してるし、女子にも男子にもいじめられ、どん底の主人公ドーン。救いがない。

ブスと言われていじめられる主人公の性格がブスなのがいい。いじめられっ子がみんないい子なわけじゃない。

妹に嫉妬してイジワルしたり、好きな年上男子にしつこく言い寄ったり、とにかくめげない彼女の図々しさが希望でもある。

図太く生きてるってカッコいい。

いじめっコのブランドンが実はイケてないし、好かれてないってのも現実的。好かれてない2人の恋愛がどこかリアル。

何より、ダサさのセンスが最高!ファッションや登場人物が絶妙にダサい。どこに売ってるの?ってワンピや大きなボンボン付きヘアゴムなど、ファッションが一周回って可愛いかった。

音楽もよかった。クラシックの使い方や劇中で演奏するバンドの曲がイケてなくてウケます。センスのいい監督だな〜。

今作は、この監督の中ではまだ優しい方の作品なんだろうなと察する。他のも観たい!
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