片腕ファルコン

あばれ騎士道の片腕ファルコンのレビュー・感想・評価

あばれ騎士道(1965年製作の映画)
2.9
現在、池袋新文芸坐で実施されている《渡哲也・渡瀬恒彦 兄弟映画祭》にて。

兄弟間で 勉強、ケンカ、何をやっても上だった弟・渡瀬恒彦(芸能界ケンカ最強)が唯一勝てないと悟った事それは兄貴の演技力!人間力とも言うべきか。

たしかにギラついた渡瀬恒彦も好きだが、もっと内から秘める凄みというものが渡哲也さんには漲(みなぎ)っている。

この『あばれ騎士道』はなんと渡哲也さんの映画デビュー作!しかも宍戸錠とW主演!!オート・レースのライバル相手と思いきや…まさかの兄弟!バディムービーと来たもんだ。

話は宍戸錠ベースで進む訳だが…ニヒルな宍戸錠とは対照的に弟・渡哲也は真面目キャラ…うん、絶妙に良い。

オート・レースの八百長や宍戸錠達のオヤジの死の謎を探るべく色んなヘンテコキャラを巻き込んで暴いていく痛快ストーリー。ただ逆に何度も悪党に捕まってるスカシ感も嫌いじゃないです。

全体的には何となくワチャワチャしてて内輪だけで楽しんでる印象も受けますが…とにかく若々しい渡哲也が見られるだけでもありがたいのでしょう。

ダンスシーンがあるのですが、そのクオリティーが異常に高いのも見逃せない!!

それにしても池袋新文芸坐の企画、いちいちツボなんですよねぇ~。好きだなぁあの映画館。※3回に1回、おじいちゃん同士のトラブルが発生してるけど。。