でしょうかな

先生を流産させる会のでしょうかなのレビュー・感想・評価

先生を流産させる会(2011年製作の映画)
2.5
5人の女子中学生が、妊娠した担任教師を「気持ち悪い」と流産させようと画策する。

愛知県半田市の中学校で起きたセンセーショナルな実話をモチーフにしていますが、話題先行なだけでなく、一応それなりに考えられてる映画だとは思います。妊娠、母性、思春期、成長、色々な問題がひとつの事件の中で触れられます。事件を通して何かを学んだような生徒もいれば、事件そのものを忘れたような生徒もいて、何となくリアルです。
不満は、面白くないのと、随所で見られる「女性」の語られ方でしょうか。面白くないのは、全体的に盛り上がりに欠けるのと、生徒・教師ともに言動に反感を覚えるからだと思います。あと、ちょくちょく「女は〇〇だ」って教師が言ってるんですが、この台詞を考えてるのは男なんだよなあ…と思うといまいち飲み込めませんでした。そもそも、実際の事件での名称をモロに使用しながら、生徒の性別を男から女に変え、動機も新たに足すのはいかがなものかと。そこを変えた意義は全く納得できないものではないですが、ならばせめて会の名前も変えるべきだったと思います。
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