ドルフィンキック

アレックス・ライダーのドルフィンキックのレビュー・感想・評価

アレックス・ライダー(2006年製作の映画)
3.9
スパイ映画ですが、ティーン向けの少年が主役の作品なので、肩の力を抜いて、気楽な気分で、楽しめました。
とにかく、ストーリー展開が、スピーディーで、テンポが良かったので、最後まで、飽きさせないですね。
随所に散りばめられたアクションも、さすがに、本家の「007」シリーズに比べると、スケール感や迫力は、劣りますが、それでも、手に汗握るアクションの数々は、どれも、及第点で、カッコ良かったと思います。
特に、自動車解体工場でのアクションは圧巻でした!
閉じ込められた車から、解体寸前に、間一髪で脱出したり、車の上から前方の車の上へとパルクール風に移動したり、ジャッキー・チェン風にあちこちと身軽に動いたり、トリッキング(XMA)風に車の上から側宙して、地面に着地したり、「少林寺」のリー・リンチェイ(現ジェット・リー)よろしくとばかりに、太い縄(ロープ)を、まるで、多節鞭を扱うかのように、巧みに駆使しながら、大勢の敵を叩きのめしたり、次ぐから次へと華麗なアクションのオンパレードに魅了されました。
さすがに、宇宙最強のアクションスターこと、ドニー・イェンがアクション監督を担当されただけあって、香港カンフー映画テイストの美しい振り付けに仕上がっていて、グッと来ました。
あの縄(ロープ)を使用したアクションを見て、思ったのですが、これって、もしかして、ドニー・イェンの主演作品で、尚且つ、記念すべき、デビュー作品の「ドラゴン酔太極拳」でのクライマックス(セミファイナル)のドニー・イェンVS王道の戦いで、ドニー・イェンが披露した、チェーンを巧みに駆使したアクロバティックなアクションへのオマージュだったりして?(違っていたら、ごめんなさい。)この辺りに気が付いた人は、かなりのドニー・イェンファン、香港カンフー映画ファンの人だと思います。
それから、脇を固めるキャストの皆さんも、個性豊かで、クセのある役柄を好演されていて、ナイスでした!
あとは、何と言っても、主演のアレックス・ペティファーがかなりの美少年なので、映画の主演を務めるのに、十分な、ルックス&存在感でした。
例えるならば、本郷奏多さん、中川大志さん、滝沢秀明さんを足して三で割った感じでしょうかね。(個人的な意見ですが。)
現在は、立派な青年へと成長されていると思うので、今後の活躍が楽しみですね♪