海辺の町ラーゴでは、町で逮捕された悪党たちが釈放されて報復に来ることに備え、三人のならず者を用心棒として雇っていた。しかし、どこからかやってきたストレンジャーが三人を殺してしまう。町は仕方なくそのストレンジャーを代わりに雇うことにするが、彼は報酬として無茶な要求を続け......。
クリント・イーストウッド監督&主演の西部劇ですが、なんとも一筋縄ではいかない作品です。
序盤はまぁ普通な感じで、超絶色男のクリちゃんが殺人や強姦、ほぼ強盗に近いことをしまくります。あ、普通じゃねえわ。
でも凄いのは後半というか終盤で、赤く塗りたくられた町の夜が更に真っ赤に真っ赤に染まっていくクライマックスのシーンは見ごたえがあります。不気味なBGMとクリちゃんのやり口のエグさが西部劇というよりは人間が怖い系ホラーの域に達していますが、そうした狂乱の果てに待ち受けるラストにはまた呆然。え、どゆこと?まじで?みたいな。
正直前半は退屈でしたが、クライマックス以降の怒涛の狂気が凄かったのでヤバいものを見てしまったというインパクトが強く残りました。