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荒野のストレンジャーのrage30のネタバレレビュー・内容・結末

荒野のストレンジャー(1972年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

「流れ者のガンマンが用心棒を引き受けて…」という流れは、よくある西部劇という印象。
しかし、この映画が他の西部劇と違うのは、守るべき住民が全員クズという事だ。

他力本願で、打算的で、自警意識も希薄。
しかも、過去には町ぐるみで保安官を見殺しにした事が明らかにされる。
果たして、彼らを守る価値などあるのだろうか?

結局、イーストウッドは町に無法者を引き入れ、住民にも地獄を味合わせる。
ラスト、炎をバックに無法者を処刑するイーストウッドの姿は、まるで地獄から使わされた処刑人の様だった。
人智を超えた様な存在感は、『ペイルライダー』とも通じるものがあるだろう。
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