爆裂BOX

赤い珊瑚礁 オープン・ウォーターの爆裂BOXのレビュー・感想・評価

3.0
ルークたち5人の男女がヨットでクルーズ中、何かにぶつかりヨットが転覆。一人を残し、ルークたち4人は島を目指し泳ぎ始めるがサメが現れ…というストーリー。
タイトルには「オープン・ウォーター」とありますが、あの映画とは関係ないですね。まあ、ほぼ海の上が舞台でサメに襲われる、実話が基になっている、という所はそっくりですが。
前半は主人公達がヨットで海を巡ったり無人島に行ったり主人公のルークとケイトの微妙な関係が描かれたりしますが、転覆事故が起こってからは、サメに襲われるのが怖いと転覆したヨットに残った一人を残して島を目指して泳ぎだした4人がサメに襲われていきます。サメに襲われるシーンもゴア描写はないですね。セリフで「足を食いちぎられた!」と言いますが、直接的なシーンはないですし、海が血で染まるくらいですね。
サメはCGでも模型でもなく本物を使ってるだけに、迫力はありました。流石に直接俳優と絡むシーンはないですが、真横を凄い勢いで突っ込んでいくシーンや向ってくるシーンは中々怖いですね。この監督はワニ版「オープン・ウォーター」という感じの「ブラック・ウォーター」でも本物のワニ使ってましたね。
まあ、実話をもとにしてるだけあってかなり地味な話ですね。前述したようにゴア描写もないですし、皆いい人なので揉めたりもしないですし。一回だけ兄の恋人にルークがなじられたりもしましたが、それ以上責めることもなく、話広がりませんでしたし。人間ドラマ部分の盛り上がりもないですね。
最後島に辿り着いたシーンでは逆だろと思いましたね。ルークが先に上がってケイト引き上げた方が二人とも助かった可能性高かったでしょうに。そりゃ、あんなツルツル滑る処で「早く引き上げてくれ!」って言ったところで女性の力じゃ無理でしょ。
これが劇映画だったらボートに残った人は助かって最初からボートに残ってればよかった、て展開に出来そうですけど、ボートの人も助からなかったのは実話ならではという感じがしました。やはり行動した方が助かる確率は高いのかな。
全体的にかなり地味な映画ではあります。実話をもとにしてかなり真面目にシリアスに作ってるのでエンタメ性の高いサメ映画好きな人にはつらいんじゃないでしょうか。逆にリアル系好きな人なら楽しめると思います。