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精神2008年製作の映画)

MENTAL

製作国:

上映時間:135分

3.7

「精神」に投稿された感想・評価

あおき

あおきの感想・評価

4.1
しっかり観た
生きることから目を背けたくなるようなことが起こりうるというのが恐ろしい事実
人と人の丁寧な関係
映画で知れてよかった
監督ありがとうございます
TO

TOの感想・評価

4.0
はいカット √3

このレビューはネタバレを含みます

初相田和弘

所々で半泣きになるほどグッときました。
ぽろっと溢れる壮絶な過去や想いに胸キュッと締め付けられ、相対的に自分の甘さのようなものに気付かされました。

また、『パターソン』を観たばかりということもあり、詩のシーンからのエンドクレジットは非常に苦しかったです。

なお、『精神0』の為に予習しましたが、時間が合わず見れませんでした…。無念。
andy

andyの感想・評価

5.0

このレビューはネタバレを含みます

想田監督の『精神0』上映を契機に、以前から観たかった当作品を観ることにしました。

精神科医の山本昌和先生が開業している岡山にあるクリニックが舞台です。
主な登場人物は患者さん達です。

精神を病む事は、それ以外の疾患と何が違うのだろうと思いました。病んでいる事自体は同じなのに、明確な境界線があるかのように感じてしまいます。
毎日健康的な生活していても、病気になる事は珍しい事ではないですし、それと同じように精神を患う事もあると思いました。もちろん病気に至る何らかの原因はあるのでしょうが、その追求はそれほど重要な事なのだろうか?そんな疑問を持ちました。

世間一般で言う健康的で文化的な生活を営める事に、本人自身の自助努力は不可欠です。それは否定しません。しかし、自助の部分というのは、思っている以上に狭い範囲のものだったのでは?と思わされました。
環境を始めとした自分以外のファクターに寄る部分が大きいのではないか、言い換えれば、思った以上に人間は不安定な生き物ではないかと言う事です。
極論を言えば、日本に生まれた事自体大きな偶然ですし、その後の人生に大きな影響を与えます。
我々は不安定な存在であるが故に、あまりに自助を声高に語る事は控えた方が良いと思いました。作品中、精神病の患者さんと、そうでないと人達を「カーテン」で仕切られたこちら側と向こう側という風に話されていました。カーテンの仕切りは薄く軽やかなもので、こちら側とあちら側の行き来は容易いものだと思います。つまり、我々はいつ向こう側に行ってもおかしくないですし、こちら側に居られるのは単なる偶然に過ぎ無いのです。その点にどれだけ想像力を働かすことができるのか。

登場された患者さんは長年精神疾患と付き合われてきているので、働く事もままならずに経済的に困窮するケースもあります。
また、自らの居場所がない方もおられて、山本先生がそのような場を提供して、患者さん達の居場所を確保しています。その運営費も潤沢にある訳でもなく、山本先生の給料が月10万円との事でした。山本先生の持ち出しに委ねられている部分も多いようです。
自助努力では如何ともし難い人が、どの集団にも一定の割合で居られます。それを前提にした制度があって然るべきだと思いました。理屈抜きで私たちの税金を本人さんやその支援者の方々に使ってもらいたいと思いました。自分たちでやり繰りできる人達はそうしたらいいし、できない人達はサポートーとを受けたらいい。そんな事が当たり前では無いのが今の日本なのでしょう。

エンドロールが始まってすぐに、追悼者として、登場していた患者さん3人が映し出されていました。撮影終了後から公開までの間にお亡くなりになられたのだと思います。それ以上の説明はないですが、精神疾患の壮絶さを目の当たりにした瞬間でした。
たまご

たまごの感想・評価

5.0
この映画は、本物
演技でも作り物でもない本物
本当にある精神障害者と言われる人達の風景
軽い気持ちで観られるような作品ではない
sumako

sumakoの感想・評価

-
2020.217
2005年、自己責任、この頃からこの風は蔓延しているのか。
誰しも病気だし、淵に立って生きとるとは思うけど、突きつけられた追悼は重い。
yui

yuiの感想・評価

3.7
診療所に通う精神病患者たちの、普段知られることのない実態を録ったドキュメンタリー映画。
この映画に出演した患者たちの「生の声」はとても貴重だ。健康な者も精神病者も、他人の精神的な症状や、病に至った苦しみ、病がもたらす苦しみの詳細は普段あまり聞けないし、実際には見られないだろう。このような体験は、健康な者には理解を、精神病者には孤独感の緩和をもたらすのではないだろうか。

5人に1人。これは日本人が一生のうちに精神疾患にかかる割合だ。
あなたが知らないだけで、あなたの日常にも精神病と闘っている人がいる。
しかしこの国では、精神病はどのように認識されているだろうか?

精神病が脳内物質の分泌異常などから起こること、つまり臓器の疾病であることは、残念ながらこの国では常識ではない。あろうことか、本人の心が弱いせいだとまで思われがちなのが現状だ。
例えばがんや皮膚病、胃腸炎、糖尿病…これらの病気が、「心の弱さ」で発症するなどと考える者はいない。しかしこれらも、心的な要因が関係することがある病気だ。
それぞれ様々な病気と戦う人々も、一見普通に過ごしている。普通に過ごせなければ入院する。薬を飲んで、治るまでは無理をせず療養し、改善すればリハビリを行う。
それは、精神病も同じなのだ。


私が印象深かったのは、ある女性の発病のきっかけが、「足が太いね」という言葉だったという告白だ。
私は一瞬でも「え?」と思ってしまった自分自身を恥じて、少し落ち込んだ。
他人に体型や体重を笑われてショックを受け、摂食障害、うつ病、重大な健康被害という苦しみのパターンに陥る女性が多いことを知っておりながら、私は「え?」と思ってしまったのだ。
そして、少しずつ年月をかけてパンパンに膨らんでしまった心は、そっと爪を立てただけではち切れてしまうことも、彼女にとっての爪先がその言葉だったということも理解しているはずだった。
それでも戸惑うのだから、他人の苦しみを感覚的に理解するのは難しいことだとよく分かった。
頭で理解することと、心で理解することは違うのだ。
そして、私たちに求められるのは「頭で理解すること」
他人が辛いと言えば辛い、他人が苦しいと言えば苦しい。それだけ解れば十分だ。

他人の病気や、そのきっかけを理解しろというのではなく、「みんながそれぞれの悩み、苦しみを抱えて生きている」という事実、「ストレスによって脳にダメージを受けるのは全人類共通」という事実を認めること。
たったそれだけで、精神病が蔓延る日本での生きづらさが変わっていくだろう。
すごく好きなテーマやけど患者見てたらメイド喫茶の客たちしか思い出せんかったからこの評価

精神科やのに待合室終日喫煙可は草
お前運転免許持ってないんじゃなかったのか笑
仏みたいなおじさんが経営する精神病院が舞台のドキュメンタリー。精神病患者の独白は必見。映画館で映画を観る以上、とめどなく溢れる語りから逃れることはできない。女性の告白を聞く監督が次第に相槌を打つようになっていくが、私たち観客に言葉を発することは許されておらず、2時間の間に私たちの内側に返すことができなかった言葉が降り積もっていく。
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