観終わってしばらく動けなかった。
なぜか涙があふれた。
これも一つの愛の形なのか・・・モンゴルを舞台に描かれる小さな家庭の切ない物語でした。
事故で下半身付随の夫と幼い子どもとモンゴルの北西部で暮らすトゥヤー。
夫は働けないので一日中、羊の放牧や畑仕事に勤しむが体に限界を感じていた。
そこで離婚を決意。
しかし再婚の条件として提示したのが元夫も一緒に暮らし面倒もみてもらうことだった。
誰でもそうだけど、好きな人の元恋人や家族なんて会いたくもないもんなぁ。
それでも一緒に暮らさないといけないってなったら自分ならどうするだろう?
このトゥヤーを演じる中国出身のユー・ナンが凛としていて素晴らしい演技をしています。
その演技がラストの姿をさらに切なくさせてしまう。
隣に住むトゥヤーに恋い焦がれる男性との井戸での会話がとても良くて「あ〜、なんかいいなぁ」って。
来年はブータンに行く予定にしていたけど、モンゴルもいいなって。
日本のように毎日ビルばっかり見て狭い部屋で働くより、広い草原を彷徨いたい。
でもそこにも恋愛や結婚や争いやそんな諸々がたくさんあるんだなって。