ざわさん

トレインスポッティングのざわさんのレビュー・感想・評価

トレインスポッティング(1996年製作の映画)
3.6
2021年 10本目

個人的な話になるけど、数年前に映画館でアルバイトを始めて少し経った頃に、この続篇『T2』の予告編が流れてて、その予告に今作の冒頭映像が挿入されていた。その時に「うわ、何これかっこよ」ってビビッと来て。それからもう4年も経ってしまった。
『レクイエム・フォー・ドリーム』が薬物の恐怖を最悪のエグさで描いているとしたら、今作はそれを最高のコミカルさで描写している。冒頭、ユニバーサルのロゴの直後に映し出される、疾走するガリガリのユアン・マクレガーと、最高にカッコいいドラムの演奏。キャッチーにも程がある。映画は一環として薬物の恐ろしさを伝えている。ただ、薬物は全ての元凶のはずなのに、それが救いの手にも捉えられるのが面白いところ。まぁそれが、薬物を使う→何かしらやらかす→後悔する→やけになって薬物に頼る、というサイクルになっているんだけどね。結局は薬物からは逃れることができない、主人公5人の地獄で天国な日々。全員にそれぞれ進む道があって、続編が公開した20年後に、彼らがどのような将来を迎えているのか今から楽しみ。
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