く、悔しい…。
というのも、実は私、この映画、いまいちしっくり来なかったのだ!
映画好きとしては、この映画褒めたいですやん!褒めたら何かカッコ良い感じですやん!
確かに、全体的にオシャレなのは認める。音楽も最高だ。しかし、ウソはつけない…。微妙だった。
悔しさのあまり、なぜ私がこの映画にあまりハマれないのか考えてみた。
この映画、よくある「チーム・仲間の心情の変化やそれによる関係性の遷移を、中長期的な時間軸の中で描く」系の作品と見た。
グッド・フェローズ然り、日本で一番悪いやつら然り、ソーシャル・ネットワーク然り、ウルフ・オブ・ウォールストリート然り。最近ではヤクザと家族とかもそうだ。
これらの作品って、普通、一回成り上がっていく過程と、その結果としての絶頂期を描くんだよね。その後、上昇は下降に転じ、没落や凋落、果てには破滅が描かれる、という流れ。それにより、青春の色に満ちたキラキラした日々の素晴らしさと、時の流れの残酷さを余韻として残し、映画は終わる。最高…。
しかし、この作品、上昇がないのよ。高低差ありすぎて耳キーンとして欲しいのに、キーンとしてくれないのよ。ただただ緩やかに落ちていくのみ。
百歩譲って上昇が無くても良い。それなら、もっと落ちてくれ…。救いようがなくて、見た後に一月くらい引っ張るほどに。「ミスト」レベルの絶望をくれ。
ということで、チーム映画として見たときに、作品内の振れ幅が少なく、そんなに響かなかった、という分析でございました。
書きながら、「そもそもそんな風に見るものなんかな?」と疑問に思い始めましたし、これもまた悔しいのが、2の存在を知り、そっちも見たくなってきていることです。