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トレインスポッティングのytのレビュー・感想・評価

トレインスポッティング(1996年製作の映画)
4.8
良い意味でとんでもない映画。
クスリによる禁断症状、例えば床に沈んでくシーンや天井を這う赤ちゃんなんかのシーンは初めて観た時は強烈だった。ヘロインというクスリの知識なんて全くもってない側から観ると、クスリの症状このようなものなのか、、と恐怖感を植え付けるとんでもない演出だった。

ただどこかお洒落な感じが最初から最後までする映画で、内容もあるようで無いようなちょっと難しい感じはしたけれど、音楽やファッションはお洒落だし、そういうところからも年代のお洒落を感じる。改めて鑑賞すると、お洒落さを感じると同時にストーリーを把握できてより一層面白い。

今の時代、エモいなんて言葉が溢れるように、お洒落が溢れ盛んな時代になってきた。
しかし、当時はパンツ1つとってもお洒落だった。ドラッグでイカれたキャラクターたちと合わさった音楽、それに加えた服装や風景。何もかもがお洒落に見えるのだ。

べグビーは唯一ドラッグをやっていないキャラなのにも関わらず、他のキャラと引けを取らないイカレっぷりを魅せる辺りも面白い。

正直、今どきこのような作品を制作する監督は早々出てこないと思うし、演者がこのような絶妙な演技をするのも凄い。演者はコミカルになり過ぎず、ドラッグに溺れトリップする感覚を生み出す演技は本当に凄い。

色んな方面に多大なる影響力を持っているであろうこの映画。良くも悪くも語り継がれ、沢山の人の目にこれからも入るだろう。
(死ぬまでに観たい映画 1001本 第四版 2/1001)
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