でぷれ

トレインスポッティングのでぷれのレビュー・感想・評価

トレインスポッティング(1996年製作の映画)
4.0
スコットランドの底辺ヘロイン中毒が同様に底辺ヘロイン中毒と共に真っ当な暮らしをする為に足掻くお話。


という評価は完全に間違っている。映画に騙されちゃってる。



登場人物は何かショッキングな事が起こる度にヘロインを止め、そして何かショッキングな事が起こる度にヘロインを再開する。

映画の始まりから終わりまで、ひたすらそれの繰り返しで、努力なんて「した振り」でしかない。

酷い毎日がひたすら酷くなってく、うしようもない若者の日常が続いていくだけの、ひたすら救いのないストーリーなんだよ。


でもそんな重苦しいストーリーを、お洒落(色の使い方が凄い)さとテンポの良さで全て誤魔化して(褒めてる)、あたかも爽快感溢れる青春ストーリーみたいな感じでまとめてる。

何か意味のある事を言っているようでいて何もストーリー自体には影響を与えない会話も凄い。映像も会話も全ては雰囲気の為って感じが伝わってくるし、それに成功している。


と、言う訳で、この映画に対する俺の感想は、

「絶望をお洒落で誤魔化すことに成功した恐ろしい映画」

って感じです!

僕自身アルコール大好き人間なので「依存って意味ではこいつらと大差ない(あるけど)し他人事と笑ってられんな」と思ったのは秘密な。

p.s. オープニングとエンディングが対になってるの最高にカッコよかったです。