のび

トレインスポッティングののびのレビュー・感想・評価

トレインスポッティング(1996年製作の映画)
3.6
冒頭に出てくる「スコットランドで一番汚いトイレ」は、うぉぉぉ!!! ウ◯コまみれのトイレきたねぇぇぇ!!! と、思わず目を背けたくなるほどの汚いトイレだ。壁も床も、そして個室や大便器に至るまで、とにかく目に見える範囲には茶色や灰色をした何かの飛沫跡が汚くこびりついている。トイレに溜まった水も、灰色と茶色が混ざり合った、直視できないレベルの汚い水だ。

そんなトイレは、主人公レントンがそれまで送っていた人生を表しているのだろう。レントンは悪い仲間たちとともに薬物にまみれた、目を背けたくなり、吐き気さえもよおすような最低の人生を送っていた。

この映画は、そんなレントンが新しい人生をはじめようと奮闘する姿を描く。もちろん、ドラッグ中毒から抜け出すのは難しく、レントンは”友達”のせいで何度も挫折してしまう。わたしたちは、そんなレントンに苛立ち、ときには怒りを覚えながらも、新しい人生をはじめようと苦闘するレントンを応援する。

”友達"と称して自分をダメにするような奴とは関係を断ち切らなきゃダメだ。そうでないと、一生をウ◯コまみれのトイレで過ごすことになるだろう。映画『トレインスポッティング』が、わたしたちにむかって叫ぶメッセージはそれだ。