デイジーベル

トレインスポッティングのデイジーベルのレビュー・感想・評価

トレインスポッティング(1996年製作の映画)
3.8
″クソみたいな人生″を薬で誤魔化して楽しく″今″を生きている、そんなダメなヤツらの物語。

刹那的なひと時の快楽を求め、″普通の生活″から目を背けて、どんどん深みにハマって抜け出せなくなっていく。

そんな 後先考えないダメな彼らの物語を、素晴らしいミュージックとスタイリッシュな映像で、生き生きと爽快に描いている。
(最低な内容を、最高の映像と音楽でラッピングしているような作品だ。)

そんな退廃的ともいえる彼らに、共感したり、憧れを抱いてしまう人もいるだろう。
(クラブシーンなど 特に当時を思い返してしまう。薬こそやっていないが、仲間と安酒といい音楽、それだけあれば最高だった。そんなノスタルジーな気分になるのは恥ずかしくもあり、今は変わっていても、過去(思い出)は変わらない事実を確認させてくれる。)

こんなドン底な彼らすら、最後には輝いてみえる。
彼らには″若さ″という″未来(希望)″があるから。
じゃあ 今の僕達には″未来(希望)″は無いのか?
その答えは、「T2」のラストシーンが教えてくれているのかも知れない。



【T2視聴記念、再レビュー】