「人生で何を選ぶ?」
そう問い、疾走する若者たち。彼らは人生においても、どこに向かうかわからずに闇雲にただただ走っていた。
不況の時代、労働者階級の人々はその煽りを受けて生活をしている。
この作品に登場する若者たちもそうである。
現実逃避のために彼らはドラッグという一時的に手に入る快楽に手を出し、なかなか抜け出せない。
天井を這う赤ちゃんがこんなにも不気味だなんて…笑
そういったドラッグ中毒のために見てしまう妄想・幻想の描写が、彼ら目線で現実的なのでちょっと怖かった。
抜け出せないドラッグという呪縛と、仲間によって引き起こされる事件にハラハラさせられる。
オープニングとラストがとにかくかっこいい。
当時のイギリスの時代性に合った作品で、それも少し泥臭いのだけどスタイリッシュであるというのが特に若者に受けたのだろう。