ぶみ

トレインスポッティングのぶみのレビュー・感想・評価

トレインスポッティング(1996年製作の映画)
3.0
アーヴィン・ウェルシュが上梓した同名小説を、ダニー・ボイル監督、ユアン・マクレガー主演により映像化したイギリス製作のドラマ。
スコットランドを舞台とし、薬物に溺れる若者達の姿を描く。
主人公となるヘロイン中毒の若者レントンをマクレガー、アル中で暴力的なベグビーをロバート・カーライル、ヘロイン中毒で人の良いスパッドをユエン・ブレムナー、同じくヘロイン中毒で映画オタクのシック・ボーイをジョニー・リー・ミラーが演じているのに加え、薬物はやらないトミーをケヴィン・マクキッド、レントンと関係を持つ学生ダイアンをケリー・マクドナルドが演じ、ほぼこのメンバーを中心に物語は展開。
そこに描かれるのは、社会の端に追いやられ、ドラッグやアルコール、犯罪が当たり前となっている若者の日常。
とりわけ、スタイリッシュと汚なさの両極端に振り切れた映像と、それを盛り上げる音楽の良さが印象的。
タイトルとなっている『Trainspotting』は、直訳は鉄道オタクだが、隠語としてはドラッグ中毒を意味するものであり、鉄道も大好きな私としては、妙に親近感を覚えるタイトル。
本当にドラッグをやっているのではないかと思わせてくれる役者の演技力と、こちらもトリップしたかのような独特の演出に引き込まれるとともに、色々な意味で振り切った映画らしい一作。

楽しみだ、あんたと同じ人生さ。
ぶみ

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