Jeffrey

ユンボギの日記のJeffreyのレビュー・感想・評価

ユンボギの日記(1965年製作の映画)
1.5
「ユンボギの日記」

本作は大島渚の創造社作品で、フィルムドキュメントの短編であり、この度「少年」のDVDの特典映像として付属されていたのを再鑑賞した。韓国に住んでいた少年をスチール写真のみで描かれるナレーション作風で、日本でも子供向けの翻訳が出版され、広く読まれたそうだが、バイアスのかかったこんな作品を子供らに読ませるなと思ってしまう。韓国では三度映画化されたみたいだが、私は見たことがない。正直なんでこんな作品を日本人である大島が作ったのかが謎である。大島が在日だったらわかるが…。ちなみにこの作品(日記を書いた人物)は三十八歳の若さでこの世を去っているようだ。それと二〇〇三年に倒産している本書を日本で最初に発行した太平出版社は、北朝鮮擁護の本を多く出しているとか…。どうやら在日朝鮮人が経営しているそうだ。大島渚の作品には韓国を強く意識したものが多いのは彼の作品を全て見た人にはわかることだろう。彼の幼い頃はやはり朝鮮人が多く住んでいた土地に住んでいたこともあってか、周りが韓国の子供が多かったため、交流が深かったのだろう。そもそも大島は後に韓国と言う国は、我々日本人の鏡なんだ。韓国人を見つめる事は、我々日本人が自分自身を鏡に映してみることなんじゃないかと言っている。こんな言葉を愛国民族主義者に言ったら大島渚とんでもないことになるだろうなと思う。今思えば彼の作品では様々な在日朝鮮人が出てくる。それにしてもこのユンボギの日記に関しての大島渚のメッセージにはとんでもない日本憎しが描かれており、引いてしまう。日本人は自分たちの顔を見ることが嫌いだ、自分たちの醜い顔をやっぱり知っているんだとか、日本映画は衰退している(ここは同感)、戦後直後の日本人は真剣に考えていなかった、軍事的にも文化的にもなぜ負けたかを知るべきだ(文化的に負けた?)その他大量に日本バッシングなことを書いている。そして韓国を持ち上げ、韓国は素晴らしい国だと絶賛しているのだから面白い人だ。
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