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ユンボギの日記のOmizuのレビュー・感想・評価

ユンボギの日記(1965年製作の映画)
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「イ・ユンボギ 君は十歳の少年
イ・ユンボギ 君は十歳の韓国少年
イ・ユンボギ 君は韓国のすべて」
大島渚のモンタージュの手法を用いたドキュメンタリー作品。同じ原作で韓国では三度も映画化されているという。

登場する少年は実際のユンボギというわけではない。テレビのドキュメンタリーの撮影のために韓国に行った際に撮影した写真を使っている。この貧しい韓国の光景がこれ以降の作品に影響を与えたことを大島渚自身も語っている。

貧しかった頃の韓国を一人の少年に重ねて描く。大島渚監督はこのあと『絞死刑』など在日朝鮮人を多く登場させるし、またこの作品での「スチル写真をフィルムで撮影して映画にする」という手法を『忍者武芸帳』で用いるなど色々な意味で重要な一作。
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