もえこ

君のためなら千回でものもえこのレビュー・感想・評価

君のためなら千回でも(2007年製作の映画)
4.5
アフガニスタンに関連する映画ということで鑑賞。

主人公の父の様子が、宗教色の強まった後のアフガニスタンと対照的。
パーティをしたり、お酒を飲んだり、女性はヒジャブを被らなかったり、音楽を聞いたり。

ソ連侵攻前のアフガニスタンの街の様子は美しかった。ごちゃごちゃ建物が建ってる様子も、果物が溢れているのも、遺跡が残っているのも、凧が空を舞うのも、人々も伝統衣装を着ているのも、全ての要素が、アフガニスタン人の友人から聞いた話と合わさり、未踏の国のイメージを作り上げていく。

日本だともはや報道されていないが、ターリバンはまだ活動していて、首都カブールでは衝突が起き、死人が出る。
また、映画でも描かれていた通りハザーラ人に対するパシュトゥーン人の差別はあるとのこと。

多民族国家という難しさを抱えるこの国に、いつの日か、سلام(こんにちは、の意味で使われてるが原義は平和)が訪れますように。

おまけ
友人らの教育のおかげでパシュトゥー語もまあまあ理解できた。
特に歌は簡単すぎ。愛してる〜しか言ってないから。
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