鳥さんの瞼

アメリカン・ビューティーの鳥さんの瞼のネタバレレビュー・内容・結末

アメリカン・ビューティー(1999年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

家父長制は最低(適当)

このばっちい面白さは大人向け。
とっくに成人している自分の中に子供っぽい潔癖を見出すとは思いませんでした。修行が足りない


親子や家族の嫌な部分が露骨に描かれる。
明るくはないけれどギャグテイストで面白い。と思う
これを楽しく受け入れられるか、そうでないかは各々の経験や人生の尺次第な気がしています。


個人的にはどうも主人公パパの下ネタ/ロリコンの受容が難しかった。
受容しづらいようなものをあけすけに描いているのが優れた点でもあると思う。

同級生と性交しかけて生娘だからやめて急に父親面って流石にキショイですけどね。
キショイとか簡単に言われる人物を起点に描いた物語だからラストにも意味があるのでしょう。

というか、
主人公っぽい女の子とピュアな男の子にしか共感できなかった。
私自身が誰かを育てたり養う立場じゃないからというのも恐らく要因。
大人がキワキワだったので、この二人ももう少し変な所出して欲しかったな、とも思いますが、
生娘のブロンドちゃんがせいぜい関の山、メインは大人ってことなんでしょうか。


ラストのセンチメンタルな述懐は色々な解釈が出来る優れたシーンという印象でした。
最後まで観てからメインビジュアルを見ると抒情が宿るし、
全体を通して色んな語り口のあるたのしい物語だと思います。

が、これが私の好きな映画です!とは言い難い。
映像で見るには情報が多すぎた。
大丈夫、いつか理解できる。とのことなので、まだもう少し子供っぽくいようかなと思います。
鳥さんの瞼

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