はま

アメリカン・ビューティーのはまのレビュー・感想・評価

アメリカン・ビューティー(1999年製作の映画)
3.6
☆ケヴィン・スペイシー
父親レスター、42歳、広告代理店クビ候補。母親キャロライン、売れない不動産業、自分主義。娘ジェーン、反抗期、思春期。そんなアメリカのごく普通の核家族が、見事なまでに崩壊していく。

面白い、怖い、気持ち悪い、美しい…こんないろんな気持ちを抱きながら見た作品はそうそう無いんじゃないでしょうか。すごいなぁ。メインの家族とそこに関わる人たちのお話が色々交わりながら進んでいくのに全然ややこしくなることはなく綺麗な脚本で、そこに個性的なセリフ回しと演出。「アメリカンビューティー」って直訳の意味以外にもバラの品種のことでもあるそうで(ジャケットに使われている)、それが本編でも結構印象に残る使われ方がされていて細かいところでも唸った。ぐいぐい引き込まれる作品でした。

年齢は1番ジェーンに近いので感情移入先も個人的に大体ジェーンだったんですが、見るシーンによっては色んな人の気持ちになれてキャラ作りも練られているなぁと思いました。だって、冒頭から父親気持ち悪すぎ(ケヴィン・スペイシーの名演も相まってですがw)なのに、ちゃんと共感できるところもある。誰か特定のおかしな人物がいるわけじゃなく、本当にアメリカのどこかにいそうな人たちが偶然の重なりみたいなので上手に崩れていく様を描いてるんだと見終わって感心。