コミヤ

アメリカン・ビューティーのコミヤのレビュー・感想・評価

アメリカン・ビューティー(1999年製作の映画)
4.5
予想では真面目な家族愛や恋愛がテーマな映画なのかと思ったらめっちゃ変な映画でびっくり。
一回見ただけでよく分かってないけど久しぶりに余韻に浸れるくらい面白かった!
実在感は全くないのだけど人間味あふれる登場人物の個々のエピソードが群像劇的に面白おかしく描かれ、そしてラストに向けその全てが集約させる過程が巧みでエンターテイメントとして超絶面白い。自分の弱さを隠すために見栄を張るなど深みがある登場人物も魅力。

結婚後数年が経って夫婦関係が希薄化し娘も思春期真っ盛りで全く会話がないというギリ形だけ保っている主人公の家族。そんなある日娘の友人に恋してしまう。今まで忘れていた若い日の感情が思い起こされ、ある意味繰り返しの日々に新たな目標ができる。それから仕事を辞めるなどして押さえつけていた自分を開放し、筋トレやランニング、隣に越してきた隣人のサイコパス少年との出会いを通して次第に周りに存在するあらゆるものに感謝し幸福を見出すようになる。

なぜ彼は幸福を見つけることができたのかについて、ラストで「いつか理解できる」と言うように見終わった後なんとくは理解できそうなきがしたけどまだそこまで腑に落ちなかった。将来その意味が分かるようになるまで見返したい。

奥さんや娘にも色々思うことがあるのだけど言葉にうまくまとめられない…

リュックベッソンが超大金を注ぎ込んだ最新映画の「Valerian 〜」の予告でかかるビートルズのBecauceに割とハマっていたのだけど、その曲がエンディングにかかり感動!あの歌詞が本作のテーマなのでは。
コミヤ

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