このレビューはネタバレを含みます
きっと最後、リッキーはそんなレスターを美しいと思ったんだろうな。
性欲おっさん死ねって思いながらみてたけど終わりには様々な複雑な感覚が芽生えたので、みんな見たらいいと思う。
前半のレスターは、ほんと、日本のスケベおっさんか?っていう…。JKに性的に興奮してる時点でかなりきもいし、社会的に死んで欲しいし、ジェシーの気持ちよーーくわかるよ。自分の父が友達に欲情してたら本当に殺したいくらい恥ずかしいよな。
なので序盤は冴えないおっさんのピュアラブ的なやつかと思って完全に吐きそうな気分だったんだけど(リッキーの父のモラハラも無理すぎて吐きそうだった)、冒頭からレスターが死ぬのわかってたから我慢して観てたら…。
リッキーとジェシーが気持ちを通わせ、アンジェラの告白があり、何よりもリッキー父よ…さぞかし辛かろう。辛いからといって許されるわけじゃないけど。
そして雨の夜にみんなの本心が交差してエンディングを迎える。
良い映画かと言われるとわからないな、あんまり見返したくはない。抱かなかったからといってレスターが16歳に発情したという気持ち悪さは変わらない。でも、見てるこっちの心情(胸糞ヘイトから複雑な感情へ)の変遷はグッとくるものがあった。思い返すとリッキーと父の最初の車の中のシーンや母親の様子…やるせない。
金曜の夜にワインを飲みながら1人で見てほしいです。