見終わった後、なんか悶々と考えてしまう映画でした。
一人一人、抱えている問題が複雑でなにかと内容の濃いストーリー。
ちなみに、「アメリカン・ビューティー」とはバラの種類の名前だそう。とても美しい花だけど、目に見えない根っこから腐敗させていく傾向がある花らしい。
見た目だけは美しくキラキラして見えてるけど、根っこでは闇を抱えどんどん崩壊していくーー、たしかにそんな話。
大小あれど、どこかで改めないと他人事ではない話だと思った。
それぞれ他人に隠したい何かがあって、
それを必死で隠してる。
劣等感だったり見栄だったり欲だったり、希望でもあり…。
生きにくい世の中ではあるが、ある事をきっかけに失うものが何もなくなったレスターが、がらりと変わっていくのは、痛々しくはあるが本人はとても幸せそうだった。
当たり前のことだけど、
幸せって他人が決める事ではなく
自分が決めることで自分が感じること全て。
隣のゲイカップルが1番幸せそうに見えたのもそういうことですね。