SyuV

アメリカン・ビューティーのSyuVのレビュー・感想・評価

アメリカン・ビューティー(1999年製作の映画)
3.7
見終わった後、なんか悶々と考えてしまう映画でした。

一人一人、抱えている問題が複雑でなにかと内容の濃いストーリー。

ちなみに、「アメリカン・ビューティー」とはバラの種類の名前だそう。とても美しい花だけど、目に見えない根っこから腐敗させていく傾向がある花らしい。

見た目だけは美しくキラキラして見えてるけど、根っこでは闇を抱えどんどん崩壊していくーー、たしかにそんな話。
大小あれど、どこかで改めないと他人事ではない話だと思った。

それぞれ他人に隠したい何かがあって、
それを必死で隠してる。
劣等感だったり見栄だったり欲だったり、希望でもあり…。

生きにくい世の中ではあるが、ある事をきっかけに失うものが何もなくなったレスターが、がらりと変わっていくのは、痛々しくはあるが本人はとても幸せそうだった。

当たり前のことだけど、
幸せって他人が決める事ではなく
自分が決めることで自分が感じること全て。

隣のゲイカップルが1番幸せそうに見えたのもそういうことですね。
SyuV

SyuV