アメリカン・ビューティーのsoのレビュー・感想・評価

ファイヤーバードに美を感じる人がいるのと同じように、
舞い踊るビニール袋に美を感じる人がいて、
銃やナチスの皿に美を感じる人がいる。
そして彼らは隣近所や同じ屋根の下で生活を共にしている。

こんなことは現実どこにでも存在する嗜好の、価値観の、人間の多様性にすぎない。
しかし人々が臆することなく各々の「美」に向けて突っ走り出すと、どうなるのか。
「美」への無理解者との間に距離が生まれ、その溝は深まっていくばかりだ。

アメリカン・ビューティーというタイトルの何と皮肉なこと。