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アメリカン・ビューティーのaratakiのレビュー・感想・評価

アメリカン・ビューティー(1999年製作の映画)
3.7
「僕らは“普通の人間”というインチキCMなのさ」

大きな一軒家、庭には美しいバラ、
代理店に務める夫と、才色兼備な妻に、可愛い娘。
側から観ると“理想”的な家族だけれど
内にはそれぞれ問題を抱えていて。

家族が崩壊していく話というよりは
元からこの家族は崩壊していて
本人たちがそれぞれのやり方で
“現実”を受け入れていく様が描かれている。


“理想の人間”を演じることを辞めたとき、
今までの人生をどう受け入れ、
今後の人生をどう生きていくのか。

“本当の自分”とは一体どんな人間なのか。

決して綺麗事ではない、
ブラックユーモアも効いた社会風刺的作品だった。


以前、大学の授業で聴いた
「人は皆表現者で、常に自分を演じている」
という言葉を思い出した。
現代でいうとSNSとか諸にそうなんだろうな〜


“How are you?” “I'm great.”
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