ざわさん

アメリカン・ビューティーのざわさんのレビュー・感想・評価

アメリカン・ビューティー(1999年製作の映画)
3.7
2020年 29本目

それまで当たり前だったものが、ちょっとしたことをきっかけにバラバラ崩れ落ちていくのを、じっと眺めていた。登場人物はそこまで多くないけど、全員がサイコ味キメてて、でもみんな自分というものを表に出せなくて悩んでる。それが各々爆発した瞬間からどんどん面白くなっていった。「見せかけの幸せ」という、庭に咲いたバラが象徴してるものがずっと映画の根本にあって、でも次々に起こる2つの家族間のキモめのやり取りに気が逸れてそれを読み取るまでかなり時間がかかってしまった。
ケヴィン・スペイシーは『セブン』といい『ユージュアル・サスペクツ』といい、気色の悪い役が本当に似合う。冒頭のプロローグからそれがビンビン伝わる。
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