MushisasareKamo

アメリカン・ビューティーのMushisasareKamoのレビュー・感想・評価

アメリカン・ビューティー(1999年製作の映画)
4.0
かなりよかった。
最初はキモいなあ…と思っていたが、突然良くなるじゃないか…!
私はハッピーエンドでもバッドエンドでもなく「ビューティフルエンド」だったな…と。

「デスパレードな妻たち」を丁寧に描いた感じの映画。「デス妻」の主題と同じく、かつての白人アメリカ家族の理想像なるものはもう崩壊している、ということがこの映画の主題では。

アメリカ家族のあらやる形、それによる問題…(ドラッグ、不倫、セックス、セックスレス、同性愛、家庭内暴力…)
表向き理想的であるが、実は崩壊している家族が「喪失」によって本当に大切なものを再認識するラストだったのではないか。
 
昨日観た「怒り」で、人生において大切なものは「増える」のではなく「減って」行くんだ。減っていくことで、本当に大切なものがわかる。
まさにこのこと。