2020年177本目。
なにこの作品。すごいんだけど、どう受け取ればいいのかわからない。たぶんめっちゃ奥深い。
前半はみんな狂っててサイコパス!って感じ。独特の雰囲気。なんだかんだ見ちゃう。
しかし、終盤は結局みんな"普通"であり、良い面があることを見させられる。
そこからのあのエンディング。
小説の『限りなく透明に近いブルー』みたいな感じで、それまでは見苦しいんだけど、その先に一瞬光る美しさ、的な。あそこまでの刹那的なものではないけど。
なんだろう。キャラの変化とか、"普通"とはとか、"美"とはとな、もういろいろと見どころがありすぎて、どこからどうやって受け止めたらいいのかわからない。
とにかく後半は、気がついたらものすごく引き込まれていた。誰がお父さんを殺すのかっていうサスペンス目線で見ちゃっていたのに、気がついたらキャラたちを見ていた。
出てくる人たちが劇中で変化していく表現がすごい。演じている人たちみんなすごい。
サイコパス的な面を出しつつ、普通にありそうな感じよ。そこから更に良い面まで演じてしまう。すごい。
受け止め方わからないけど、僕にとってはすごい興味深い作品だったな。
1つだけ明確に言えることは、曲が素晴らしい。オリジナルの曲もそうだし、挿入曲も素晴らしい。FreeのAll Right Nowとか。
たぶんまたいつか見ると思う。
蛇足。
「はた目には無害な父親に見えても、私には大きな精神的ダメージを。」