フライ

恋におちたシェイクスピアのフライのレビュー・感想・評価

恋におちたシェイクスピア(1998年製作の映画)
4.1
シェイクスピアが、ロミオとジュリエットを描いたきっかけとなったのは、自分自身も燃えるような恋に落ちていたと言う安直とも思える発想だが、圧倒的なキャスティングと、時代背景を上手く活かしたストーリー、何よりグウィネス・パルトローの魅力を色々な意味で感じた作品。

才能を認められていたシェイクスピアが、スランプに陥り台本を書けず途方に暮れている時、上流階級の美しいヴァイオラに恋をすると同時に、ヴァイオラ自身もシェイクスピアに憧れ、この時代女性が舞台に立つのを禁止されてる中、男装しトーマス・ケントとして潜り込み、彼に認められ役者として舞台に立つ事になった事で、二人の恋が始まると同時に、シェイクスピアの製作意欲も増すのだが…

本作は素晴らしいキャスティングは勿論、ストーリー展開や時代背景を上手く使った内容などの秀逸さもあり色々な意味でとても楽しめた。
男装したトーマス・ケントをヴァイオラとは知らず、シェイクスピアが彼女への思いと魅力を語るシーンは見ていて痺れるし、喜劇を作る予定が、ロミオとジュリエットと言う悲劇に変わる展開に、作品としての面白さを感じた。
身分の違う二人の恋は、終盤に向かうにつれ危機を増すと同時に、舞台の上演中止の危機も重なり緊張感を増して行く展開には、目が離せないものが。

色々なシーンに見所を感じたが、当時から一番印象に残っているのは、グウィネス・パルトローの魅力と女優魂。
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