まめだいふく

ラストゲームのまめだいふくのレビュー・感想・評価

ラストゲーム(1998年製作の映画)
3.0
 妻殺しで収監されているジェイク。彼には将来有望なバスケットプレイヤーである高校生の息子、ジーザスがいた。ジーザスは大学進学かNBA入りか迷っていたが、彼の大ファンである州知事が、どうしても彼を自分の出身大学へ入学させたいがために、刑務所長と裏取引をして、職権濫用で父親のジェイクを一時的に釈放させ、息子を説得させることにする。見返りは大幅な刑期短縮。取引成立で数日間仮釈放されたジェイクはさっそく息子に会いに行くが、ジーザスは自分の母親を殺した父を憎み、赤の他人だと突っぱねる。
 説得期間も長くはない中、父親と息子の溝は埋まるのか、そしてジーザスの選ぶ道は……。

 スパイク・リー監督のスポーツ・ドラマ。とはいえ、汗と涙の感動スポ魂物語ではなく、優秀なスポーツ選手を金のなる木としか見ていないスカウトマンたちや、おこぼれにあずかろうとするジーザスの身内や恋人たちなど、欲望むき出しの人々をリアルに描いている、ある意味スパイク・リー監督らしい社会派ドラマと言えるかも。

 ジーザスを演じているのは、当時現役のプロバスケットボールプレイヤーだったレイ・アレン。彼のほかにも、多くのNBA選手やコーチたちがカメオ出演している。と言っても、NBAに詳しくない自分にはマイケル・ジョーダンしかわからなかった。

 因みに、いかにも準主役みたいにジャケットに写っているミラ・ジョヴォヴィッチだけど、彼女演じる売春婦との絡みはストーリー上必要なかったんじゃないだろうか。

 必要ないと言えば、ラストの唐突なファンタジーな演出、あれ何なの? どういった意味があるのか知らないけど、あれは売春婦との絡み以上にいらないと思うがな。

 それはさておき、アイロンでホットサンド作るのは真似してみたいと思った。その手があったか!
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