アイルランドを舞台に、ソウル・バンドを通して繋がる若者たちを描いた青春群像劇。
現地オーディションで演技経験のなかったミュージシャンたちを起用し描かれたアラン・パーカー監督作品。
ソウルミュージックに詳しければ更に楽しめる作品だと思うけれど、名曲満載でとにかく熱い!観終えてみると確実に好きになるし聴きたくなる作品だった。
てんでバラバラ、些か幼稚な喧嘩の絶えないバンドメーバーだけど個々の技術は凄かった。とりわけボーカルの歌声なんか痺れる。(性格はめちゃくちゃ悪いけど。笑)
若者ならではの一瞬の煌めき的な作品でもあるけれど逆にそれがリアルさに繋がり好印象だった。
今作で“ザ・コミットメンツ“のメンバーを演じた何人かはこの映画をきっかけにミュージシャンや俳優として頭角を現していると言う。
中でも、今作でギタリストを演じたグレン・ハンサードが後にジョン・カーニー監督作『ONCEダブリンの街角で』で主演を果たしてた事が1番の驚きだった。
劇中では全く気付かなかったけど。笑
あ~やっぱりな~なラストも、悲壮感がなくてなんだか爽やかな後味。