『手紙は憶えている』(2015)の老境に入った見事な演技に続いて最新作『ゲティ家の身代金』(2018)で更に重石が効いてきたクリストファー・プラマーを観て、若い頃のも一本欲しいなあと思ってセレクトした作品。
本作の彼は少しサイコな銀行強盗という役。
演出の拙さも幸いしてか彼の若い魅力が感じられる作品になっています。
計画的にやったようでそれほどでもなく、ヤバイ状況になってから本性をみせるのですが、今の時代のサイコぶりとはちょっと違う"呑気さ"を感じるものになっています。
しかし若い頃の彼の目元はそうした役柄には合っていました。
彼が今若手だったら素晴らしいサイコぶりを発揮したのではないでしょうか。