狭須があこ

ウィッカーマンの狭須があこのレビュー・感想・評価

ウィッカーマン(1973年製作の映画)
3.8
こんな不気味なミュージカル見たことある?www

異なる文化同士がふれあうのに、ここまで一切心の交流がないのスゴいな。
なんとなく最後のオチの予想はついたけれども、それどころじゃないゾッとするラストシーン
見方を変えれば最高のハッピーエンドなところが、もう最高にゾッとします

こういうの見て色々考えるけど、自分の信じるものと相手の信じるものが違う「異教徒」だな、という判断ができた場合って、
「自分の信じるものを押し付ける」
「相手の信じるものを知ろうとする」
「自分の信じるものを曲げず、相手の信じるものも尊重する」
のなかの、正解はどれでもないんじゃないかと思いました

とにかく、離れろ。
押し付けるな。知ろうとするな。
地球は広いので、違う種族が全く出会うことなく一生を終えることも、できると思いますよ。

「異教徒め!」と延々と叫ぶわりに、彼はそれでも「言葉の通じる人間」として相手を見てたと思います。
一回「あ、理解できない」「これ以上べつに理解したくはない」と思ったとき、私は踏み入らず、自分の世界を振り返る人間で居ようと思いました。

しかしまぁ、彼が間違っていたとも別に思いませんけどね。
「職業」「宗教」を選んだ瞬間に決まった宿命だったかもですが、「知らない」まま逃げ帰ることはせず、最後まで全力を尽くす人間であることは、誇っていいと思います。
私は避けたいけど。

人が話せばわかりあえるなんてね…
幻想なんですよ(フッ)
狭須があこ

狭須があこ