takanoひねもすのたり

ウィッカーマンのtakanoひねもすのたりのレビュー・感想・評価

ウィッカーマン(1973年製作の映画)
3.8
今年上映らしい作品で「ミッドソマー」という映画が気になっています。
世界観が「ウィッカーマン」と似てるらしい話をもれ聞き、事前におさらいしとこうかなーと、これまた引っ張り出して再鑑賞。

因みにニコラスケイジ版は鑑賞済。

今日は本当は令和で初の13金なので、ジェイソンシリーズ観ようかなーと思ったんですが、TwitterのTLがジェイソン祭りだったので気が済んじゃいました。

さて。ウィッカーマン。
スコットランドのある私有地、領主サマーアイル侯が統治しているサマーアイル島から、ひとりの少女が行方不明になった。

本土からハウイー警部が派遣され事件にあたるが、住民は非協力的でいっこうに少女の行方はつかめない。

そんな中、豊穣を祈る儀式メーデー祭が行われること知り、昨年凶作だったため、生贄として例の少女が殺されるのではないかと危惧して、警部は祭りに紛れ込んだのだが…。

スコットランドの異教徒ばっかりいる島での、恐怖ですね。
会話が噛み合わない。道徳観も違う。
性的に奔放で子供でも全裸で、らんらんるーと豊穣の踊りを練習してる。

横目でそれを見るハウイー警部。
実は前夜にパブの娘から「いらっしゃーい」とお誘い受けたのに婚約者がいるからと断る身持ちの硬い男性で、おまけに童貞!
この童貞である点も重要なポイントになっています。

太陽神やケルト神話からアイデアをもらって、島民の豊穣の祭りを企画したらしく、女装したクリストファーリーの姿も拝めます。

あ、警部?
警部はまんまと罠にはまって巨大な木で出来た造形物の中に捕らわれ生贄になります。

神よー!神よー!
と叫ぶ警部の姿に、神は答えないよ…と冷めた目で見てしまう自分。
この島では、異教徒がマジョリティでキリスト教がマイノリティー、すなわち生贄になるなら既に決まってたという…カルトっぽい島怖い。

クリストファリーがノーギャラだったとか。
エドワードが童貞設定だとか、ダイアンが全裸で悩ましく踊り狂うシーンはもう1人の女優に際どい方を演じてもらったとか、裏話がなかなか楽しいです。