激おこわらしべ長者。
怒りのマイケル・ダグラスの武器がどんどん強力になっていくのが面白い。日常生活で我々がイラついていることに、主人公が全部いちいちキレていく。彼は誰しも腹の中に押し留めているイライラを、彼はノーブレーキで表に出して発散していくのだ。
ハンバーガーショップでモーニングを食うためだけにマシンガンを取り出したオヤジが、やっぱりランチメニューにすると平然と注文をつけるシーンが大好き。彼が銃を持っていなかったらカウンターの前まで来て悩んでんじゃねえよと、後ろに並んだ人から舌打ちがとぶはず。現代はイライラせずには生きられない。寄る辺なきストレス社会を生きる十円禿げたちのための寓話。
