マレムリン

フォーリング・ダウンのマレムリンのレビュー・感想・評価

フォーリング・ダウン(1993年製作の映画)
4.1
抑圧されつづけてきたホワイトカラーおじさんが猛暑でブチ切れて大暴れ。ブチギレてみたはいいものの、脳内妄想チラシの裏的な不満・不安(ハンバーガーがどうのこうのみたいなやつ)をぶちまけていくだけであり、その空っぽさがむしろ怖い。本当に狂っている右翼武器屋おじさんとはあまり馬が合わないのもなるほどという感じ。
唯一のパーソナルな欲望は別れた妻と娘への執着だけだが、それ以上のなにかではなく、あえなく御用。
ぶっ飛んだ設定だがそこからの展開はわりと良心的・勧善懲悪的で、観劇後感はむしろサワヤカである。